芦別物語

油谷芦別炭鉱の足跡2

 2005.05.21アップ
下記資料は昭和32年油谷鑛業株式会社が開鉱十年を記念して出版した「十年のあゆみ」から転載した。 資料提供は現在(2005年4月)札幌市在住の磯部晴夫氏より借り入れた物のである。 記念誌は、油谷芦別炭鉱の概要、随筆等等があり充実した十年であった事が読み取れる。 記念誌には種々の写真もあり写真から当時の開拓者精神やご苦労が垣間見れる。 ここに記す内容は昭和32年6月1日発行 発行所   油谷鉱業株式会社 編集人   青山 節


会社概要
会社名               油谷鉱業株式会社
会社設立年月日 大正12年8月25日
会社の目的        金、銀、銅、石炭、石油、その他鉱業の経営並びに鉱業権の売買、               その他鉱業に対する付帯事業
資本      300,000千円
株式    発行する株式の数 2,400万株
発行済株式の数 600万株(記名式普通株  1株50円)


会社の沿革
当社は大正14年8月25日に設立された内外鉱業株式会社を、昭和15年現社長個人経営の、油谷鉱業所に 合併、株式会社油谷鉱業所と改称したもので、爾来下北硫黄鉱山、田茂沢亜鉛鉱山、鳴滝銅山、池田鉄山等を 経営しておりましたが、戦争勃発後整備又は休山命令によって漸次休山しました。 戦後日本再建に石炭開発が焦眉の急務となったので、芦別鉱区の開発に着手し、その後石炭を主とし 今日に至っております。 この間昭和23年5月社名を油谷鉱業株式会社と改め、翌24年3月には1600万円を増資し、資本金2500 万円とし、ついで同年11月更に5000万円を増資し、資本金7500万円とし、更に28年2月再評価積立金の 一部を組入れ資本金15000万円とし、昭和32年4月更に15000万円を増資(一部再評価積立金の組入れ も含む)し、現在の額としました。


鉱区の状況
鉱種区分/鉱区数/面積
石   炭52,125,210坪
石   油21,201,400坪
金 銀 銅1911,140,260坪
砂   金256,900坪


本     社 東京都港区麻生東町24番地  電話三田(45)5161~5164

札 幌 支 社 北海道札幌市北六条西17丁目17番地              電 話 札幌 ③ 2968 ③ 3551 ② 6371 ② 6814
油谷芦別鉱業所 北海道芦別市旭町油谷 電話 芦別 655、656、657
小樽出張所   北海道小樽市花園町大通東4丁目8番地 電話 小樽 2990
室蘭駐在所   北海道室蘭市浜町84番地 電話 916、1903


本社重役取締役(経理部長)納富 寿郎
取締役(営業部長兼札幌支店長)小橋 一弘
取締役牧田 甚一
取締役(企画室長)長  万治
取締役(総務部長)青山  節
取締役(芦別鉱業所長)油谷  敏
監査役中村 幸八監査役上塚  司


油谷芦別炭鑛の概要
油谷芦別炭鑛の沿革 昭和22年4月開鉱以来順調に出炭し、昭和23年末には早くも月産10,000屯の出炭を見るに至り現在に 及んでおります。なお昭和24年暮には専用鉄道、これと相前後してレオ式洗炭機が完成し、一般需要家 の希望される品を供給させて頂いております。この間昭和23年より24年まで通産省主催の出炭きょうそうにお いては通商大臣の表彰状ならびに出炭優勝旗を授与され、また昭和29年度には災害1,000割運動にお いても優秀な成績を収め、札幌鉱山保安監督部より表彰されております。
鉱区面積 鉱区面積    2,125,210坪
埋蔵炭量は確定400万屯、推定70万屯、予想800万屯、計1,270万屯であります。 試錐その他地質調査を進め既に47本の試錐を施し、同時に縦横に採炭坑道を掘って地下構造を明らか にし埋蔵炭量の確認に努めつつありますので、その進展に伴って確定推定予想炭量共に更に増加を見る ものと予想されております。
地質の状況
本坑は第二の夕張と目せられている北海道石狩炭田の北部に位する芦別市にあり、根室本線芦別駅よ り東北8粁の盤の沢左岸地域を占め、東と北に三井、西に三菱、南に明治の各鉱区と隣接しております。 主要炭層は夕張および美唄夾炭層で現在主として採炭しているのは夕張夾炭層に属し、砂岩、頁岩に 細粒磔岩を含み炭層五枚を挾有しています。 美唄挾炭層は砂岩、頁岩より成り二枚の炭層を挾有しています。
炭   質
各層共に純炭カロリーは8500~8800カロリーに達し1、2番層は粘結性を有し、原料炭に適します。そ の他は一般用として電力、鉄道、工場用、暖房用に適します。 銘柄別保証品位は下記の通りでありますが、需要家の御希望に応じ選炭機の操作によって6000カロリ ー以上7000カロリー迄の銘柄を自由に出すことができます。


歴代所長  初代手島所長、長  万治所長、塩谷  猛所長、油谷  敏所長
油谷芦別炭鑛幹部鉱業所長油谷 敏技術副長森   博
技師長村上 潔所長付油谷 侃児,総務課長土田 義雄,労務課長池田 茂樹,経理課長岡田 太,鉱務課長成田 良市,炭務課長白川 義雄,工作課長松井 勇調査室長西   利夫病院長西川 喜久登副院長池田 作哉
手島 所長 長 万治所長

塩谷 猛所長 油谷 敏所長


油谷音頭 作詞  工藤 一郎 作曲  佐 々 木 章 一、
ハァ | 油谷はよいとこ 人情の郷よ ヨイヤサノサ 引揚同胞の 夢の郷       ソレタンコ タンコのユ | トピア
二、 ハァ | 油谷はよいとこ 牡丹雪化粧 ヨイヤサノサ 三笠宮を迎えた 光栄の山       ソレタンコ タンコのユ | トピア
三、 ハァ | 油谷はよいとこ 学びの児等は ヨイヤサノサ 育英制度で 大学え       ソレタンコ タンコのユ | トピア
四、 ハァ | 油谷の協力 誠が通うて ヨイヤサノサ 一山一家の 花が咲く       ソレタンコ タンコのユ | トピア
五、 ハァ | 油谷のお祭り 十年の佳き日 ヨイヤサノサ 祝い踊れよ 皆唄え       ソレタンコ タンコのユ | トピア
六、 ハァ | 油谷の栄は 我等の誉れ ヨイヤサノサ 産業日本も 俺が腕       ソレタンコ タンコのユ | トピア


開鑛十周年の歌 作詞  藤岡 光蔵 作曲  佐 々 木 章 一、
朝日を浴びた 油谷の地に 築く理想の 我等が炭鉱と 誓ひしあの日 今よみがえる ああ 想ひ出の 十周年
二、ハッパの音が 地に響き 黒いダイヤが キャップに映えて のびる坑道 炭車がはしる ああ 喜びの 十周年
三、親のこころを 児がついで 希望にもえる 明るい炭鉱に 明日も励げもう 手を取りあって ああ 喜びの 十周年


上掲二作の作曲者佐々木章氏は民謡の研究に深い作曲者で、終戦後荒廃した人心の融和に情熱を傾け郷土音楽復興のために郷音同志会を作り全国各地を巡り、油谷の地にも度々参られて数多くの作曲を残された方であります。 油谷音頭及び開鉱十周年の歌は、一般募集により応募された中より選ばれたものであります。
現在までの資料は昭和32年発行の「十年のあゆみ」より原文転載 資料提供 札幌市在住 磯部晴夫氏
資料提供 芦別市星の降る里百年記念館
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