芦別物語

9月の詩

8月が終わった。
父の死後、時間は別のモジュールを持った。

2.11あれからもう6ヶ月が経つ。

3.11まで順調だった仕事の受注は、一気に冷え込んだ。
皆、自然災害の巨大な恐怖に鷲づかみにされて、自分の生活を活性化する事を忘れてしまったかのようだ。
穴の中に閉じこもり、小さく震えてるみたいだった。

私の小さな事務所も売り上げ前年比で
4,5月が40%、6月が60%、7,8月で80%
というまるで、はとバスみたいな典型的な回復基調。

このまま回復しないのではと、6月には胃が壊れそうにもなった。

それでも、それでも、時間は癒してくれる。
臨時売り上げもあり年度収支は黒字に落ち着いた。

上野公園にもアジアからの旅行客が戻ってきた。

最近では放射能と聞いても、それがどうした?という感じに変わって来た。
TVニュースではフクシマの焼却灰は9万ベクレル、わが町柏市は7万ベクレルとレポーターが騒いでいる。
だからどうした?

もうじたばたしない。道の側溝を避け、落ち葉や湿った土から遠ざかり、ホットスポット柏の葉公園には行かない。
そんな事ともおさらば。

東京と柏と半々の時間を過ごす。
地上15mに住んでる。
2つの理由でそれほど心配しない事にした。

大丈夫、よくなる。そう言える様になってきた。
凍りついた心も解けて、空の雲に反応しゆるゆると流れ始めた。

大丈夫、よくなる。大丈夫。

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