芦別物語

風の吹く場所

前回のブログで「ドウシヨウモナイ危機」と書いたら
そのせいでもあるまいが、この2日間で6人以上の方から電話をいただいた。
皆、年に1~2度しか電話で話さない方達である。
まさか、まさかね・・。ブログは見てないよね。
「危機」の意味は日常の運、不運、といういわゆる「ついてないな~」という範疇の意味です。
もしご心配かけたのでしたら、すみません。

実はその数日後、用事で目黒に行った帰り、桜で咲き誇る目黒川を背に、
坂を上る途中、小さな神社を見つけました。
開業してからというもの、妙に信心深くなった私、
雨にぬれた黒く光る神社の瓦に吸い寄せられ、境内に入ってきました。

小さな賽銭箱に小銭を放り込み、目を閉じると、
目の前一杯に、大きな光る円形の模様。良く見ると、巨大な木の扉全体を
覆い尽くすような古代の鍵。

えっ、何時の間にこんな巨大な鍵をかけおって、とがんがん叩いて
やっとこさ鍵を開け、扉を開く事に成功。
その瞬間不可思議な霧に包まれた空間に出ました。
ふ~、出られた。やっとこさ。

目を開けると、連れが不思議そうな顔で見てる。
大丈夫、開いたよ。そう言って急な坂道に戻ったのでした。

翌日から風が吹き始めた。
小さなことから大きなことまで、トライすることは全てうまくいく。
顔に当たる涼やかな風。
これを以前感じたのは何時の事だろう、と思ってもみた。

長く勤めた会社をやめ、大きな仕事を取ったと言って独立していった時に
柏の設計事務所Tさんの顔に吹いていた風。

やはり独立して1~2年たち、必死のかいがあって注文が来始め
人を雇わなくちゃね、とファミレスでランチを食べながら話していた頃の私。

将来の不安と期待に震えながら、生きてく事の意味を少しづつ分かり始めた
若き独身の頃、松戸の江戸川べりに立って、缶コーヒーの中でなり続ける
風の音を聞いていた頃・・。

いつも何時だって、転機には風が吹く。
おそろしく心地よい風だ。

人生でこの風をあと何度感じる事ができるだろうか。
愛する人生、愛する人達と共に。

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