芦別物語

箱根ホテル

箱根へ行ってきた。芦ノ湖の近くで良いホテルを探したが
古くからあり、丁度湖の南北中間に位置する小田急山のホテル、
ご存知、村野藤吾設計の箱根プリンスホテル、
かの古式ゆかしい富士屋ホテルのアネックス館として出来た箱根ホテルの
3つしかない。
当然洋式ホテルだから源泉かけ流しは、望むべくも無い・・。

写真と雰囲気で決めた。箱根ホテルだ。

ファイル 77-1.jpg

入り口はバス停の反対側、ちょっと見美術館のようでもある。
登山バスを下りる時に、気をとられた私め、片手に旅行バッグ、もう一方に周遊チケットを持ったままバスステップを踏み外した!
体のバランスを崩してつんのめる。ここで倒れれば顔面強打か?
そこで不思議な体験。状態をくの字に折ったまま舗道をこてこてと走る。
体の動きが急にスローモーションに感じられ、意識だけがゆっくり考え始めた。
大丈夫、止まるな、そのままの姿勢で突っ走れ。その声に従う。

水に突っ込むアヒルのような格好で10歩位で止まった。けがもなし。

奥様が笑っている。バスの運転士も大笑いだ。無論通行人のカップルも唖然。
どうやら幸運が廻ってきたようじゃ。そう感じた。

エントランスを目指す。だがあるはずの場所に無い。
デザイン重視で恐ろしくちっぽけなロビーがそこで泣いていた。

構成は道路と並行に2つの切妻ユニットが並び、その中間が吹き抜けとなり
狭いロビーに高さと光と奥行きを与えている。
湖側ユニットの1階がレストラン。全面芦ノ湖に面している。それも水面に近い高さで。これは他では得られないシチュエーション。
ちゃぷちゃぷと打ち寄せる静かな波音が楽しめる。

建物と打って変わって客層は思い切り高い。我々が数少ない若いカップルに見えるからうれしい。
近くに座っていた老年のカップル。横に帽子を置いた品のいいおじいさんはきっちりネクタイを締めて食事。奥様もかわいらしい(失礼)ドレスで見ていて微笑ましい。

ファイル 77-2.jpg

部屋は最上階のツイン。天井は通常の2倍ある。ゆったりとしたカーブ。
独身の頃住んでいた、打ち放しマンション最上階を思い出し、ニヤリ。
窓の外は左側が、恐怖の海賊船乗り場、右側が遊覧船乗り場。
ま、考えようによっては極めて便利。
でも大人の隠れ家、って書いてあったのに何でお子様向け海賊船が?

ファイル 77-3.jpg

湖側から見た外観。デザインはされている。が水廻りの処理は稚拙。
ディテールが軽いのは技術力の表れか?

2日間で後の2つのホテルも見て廻る。プリンスは学生時代を思い出すので
遠望だけですませる。

小田急山のホテルは重厚感たっぷり。ロビーも古きよき時代の建築。
といってもそれほど古くは無いが、部屋が狭いらしいのが難点か。
庭園は、箱根ホテルの何十倍もあり、さすがに旧男爵邸の跡地。

ファイル 77-4.jpg

元箱根は実は初めて。旧街道の杉並木を歩く。箱根の関所があった所らしい。
うれしい。樹齢百年を超える垂直の空間に囲まれて、まるでゴシック建築じゃ。
とご満悦。近い、楽しい、見所が固まっていた箱根町の休日でした。

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