芦別物語

決算だ決戦だ

と他人にはどうでもよいこと。
事務所は5月末が決算なので、税金を支払う準備をしなければならない。
しか~し、3月末が決算期の多い企業、官庁の影響で
こちとら4月、5月はげっそりとやせ細る。

税金用の蓄えなぞある訳も無い。
8%の消費税、ついでに6月の源泉徴収もあるし法人税関連、税理士への支払いと続く。
小さすぎる企業にも税金は容赦ない。
これを稼ぐ為にどれだけ働いたのだろう?
小さな会社では個々の金額に、働いた時の感傷が乗り移っている。
それ故に大きくなれないのだが。

がつん、どかん、逃げる、かわす、笑って許してという訳にも行かないね。

調子の悪い時は布団かぶって寝ていよう、という人もいる。
暇な時はぼ~っとしてます、という人もいる。
私は時間が空けばDM書いてます。と言うと驚かれる。

設計事務所はかつて大昔営業行為を禁じられていた時期があった。
それをひきずって営業なんて、という風潮がある。
一般の会社ですら営業マンというと技術者より下と見る人が多い。

それでも会社である限りは利益追求団体なのだ。
当然、儲かってなんぼの世界。誇りだけでは武士の爪楊枝にもなりはしない。

で、そこからどこへ行くか。未だ決っていない。
急速に方向転換したので、この先どこへ向かうのかのポリシーが見えなくなっている。

好きな事だけやって生きているとよく人に言われる。
随分と他人とは違う人生らしい。

朝は8時半に起きて、ゆっくりと電車のコーナーに陣取り都心へと向かう。
手なづけた猟犬のような、事務所の狭い部屋が迎えてくれる。
朝、お一人様用のコーヒーメーカーでいれた濃厚な液体を味わう。
「この部屋は僕の荒野です♪このひと時が僕の旅です」拓郎の声が聞こえる。

窓の先には上野公園の緑が広がる。電話も殆ど掛かってこない。

ここは天国だろうか、と思う一瞬もある。
この場所で15年間、
震える思いで働いてきた者にだけ許される感情だと思ってる。

そして6月も終わる。
また1年が過ぎたね。決算書の表紙を見てそう今年も思うのだろう。
また生きていく。決意無しには生きられない日々だ。
そんな自分が好きだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

画像添付