芦別物語

夢)故郷への道の終焉

工事中の道路。
右側には切り立った崖。川が流れている。

これから工事を進めて道を伸ばそうとしているのだろうか。
道路のへりに腰をかけて、二人で川を覗き込んでいる。
足を宙でぶらぶらさせながら子供のように。

隣に座っているのは故郷のロックハウスのご主人だ。
実は仕事関連で繋がりがあったみたい。
測量のこととか話題にしている。
将来のことを二人で無邪気に話している。

と、突然大きな音と共に、大型の掘削機が逆走を始めた。
せっかく作りかけた道路がざっくりと割れ、
土砂が崖下の川へと流れ落ちていく。
とっさに川下に滑り降りた私は巻き込まれずにすんだが、
彼は巻き込まれ、土砂と共に川へ真逆さまに落ちていった。

他にも多くの人が巻き込まれた。

でも意外と川も浅く、土砂も大きくなく、
全員が無事みたいだ。
お~い大丈夫かい。

のんびりした声をかける。
川の中から立ち上がった彼はずぶぬれだ。
二人で声を上げて笑う。

そして見上げた遥かな上には崩れてしまった道が無残に残っている。
ああ終わったんだ。
もう出来ることは無い。
何かすっきりした気分になる。

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