芦別物語

壊れた?

夏休み以来の3連休を取る。
祝日はずっと休み無しだった。初めて仕事が嫌になった。
一生大好きな仕事でいられると思っていたのに。

朝、シェーバーの異音に気付く。今までにないスカスカした音だ。
壊れた、と思って夕方急いでBIGCAMERAで同じタイプの物を買う。
家に戻り壊れたはずの古い方を試しに充電するとちゃんと動いた。
今まで充電不足のランプが付くとすぐに気付いたのに・・壊れていたのは自分の感覚だった。
仕方なく奥様には今度の自分の誕生日まで取って置くよと言う。
まだ3年目だからちと早いしね。

初めての顧客からメールが来る。面積表の数値が2箇所合わない、と。
全自動の完全無欠の自作面積表に、んなことあるめいと思ってみると
入力禁止箇所に自分で数値を打ち込んでいる。
この5年間で一度も無かったし、あってはならない事だ。
あ、壊れてる、そう思った。

3連休をとった。金曜から休み、自宅で転送電話を受けた。
3日目だけど、まだ仕事の夢を見続けている。
フェイクなんだといくら言い聞かせても頭は勝手に架空の仕事をやり続けている。

顔はむくみ、力が入らない。
きれいな看護婦さんのいる病院の真っ白なベッドで木立を抜ける風に包まれる自分を夢見る。
さらさらと鳴る枯葉の音だけを聞いていたい。

悠々自適とは程遠い人生。
男は一生働かなければならない。それがDNAに仕組まれた罠。

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