芦別物語

さらば上場会社

しっかりと書いておかなければならない事。
仕事上の事は出来れば取引相手が絡むのであまり書かない主義。
でも、中にはきっちり書いておかねば今後の生き方そのものに関わる
場合もある。で、書いておきます。

①昨年6月28日、ディベロッパーD社社長が覚せい剤で逮捕。
上場企業としては前代未聞、と騒がれる。

②12月8日、業績不振に陥ったD社はLファイナンスとの提携を決定。

③今年1月23日、Lファイナンスから派遣予定の新社長Mが
証券取引法違反で逮捕。世間を騒がせたL社社長の側近である。

④5月8日、二部上場のディベロッパーR社社長が暴力団関連の会社との公正証書不実記録で逮捕。

不動産会社のイメージを大きく貶めたこの2社、D社とR社の不正。
実は我々のここ4~5年の最大の顧客である。
この2社で売り上げの大半を占めていた。

千葉県から東京に本店と事務所を移転してからしゃにむに頑張ってきた。
ほぼゼロからの再スタートだった。
その中で掴んだのがこの2社との取引。
新規参入者である我々を快く受け入れてくれた。
実際の現場担当者は2社共、大変素晴らしい人物で気持ちよく進める事が出来た。

設計事務所がディベロッパーと取引を始めたからといって
すぐに仕事が来るわけではない。
何億もの建物の設計依頼は通常最低でも1年の営業協力期間が必要である。
そしてやっと実際に始まっても、最初は小さな物件からのスタートとなる。

そして2作目以降からやっと、双方の信頼関係が築かれて安定モードに
移行する。我々にとって、2社ともそんな矢先であった。

さらにそれに追い討ちをかけたのが

⑤昨年11月17日、姉歯構造事務所による構造計算偽証が発覚。その後逮捕。

世の中の目は一斉に設計事務所不審へとシフトする。

実はこれらとは全く別個に、昨年夏ごろからとても大切に育ててきた仕事があった。
これからのモデルになり、設計事務所の新しい取組みとなるプロジェクトだった。

大手の競争相手とも互角に渡り合ってきた、と信じていた。
個人である顧客は我々に好意的だったが、世間の不審の目に押されて、
ついに我々は「ディベロッパーの○○の仕事もしているんでしょう」の言葉と共に
実質上のクビと相成った。

我々は建築設計事務所の本来の姿、「設計施工分離の原則」を提唱し
顧客の財産と生命を守ることを一義としてきた。
それが社会通念上の問題ある企業との取引を続けて行くわけにはいかない。

より厳しさを増した我々の新しい試みは既に成されている。
2社と関連した仕事は今年4月に引渡しが終了し、約半年のアフタメンテ期間も終了した。
そこでここに決別を明言。

さらば世間を騒がせた上場会社D社、R社。

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